5月4日付けの朝日新聞は、2面で著名な憲法学者・小林節(慶応大学)の「96条改正は裏口入学」と題する寄稿を大きく載せている。
小林節は、9条改正論者として自他共に認められている。
朝日新聞は、憲法改正阻止のためには敵も利用する狡猾な新聞だと思い知らされた。

彼は、寄稿文でも、自分が9条改正論者であることを認め、安倍首相の目指すところが9条改正であることに賛意を示している。
しかし、小林節は、安倍首相が直接9条改正を目指しても実現の見込みが皆無であるであるところから、便法として先ず96条改正し、その後は維新との連携で気に入らない憲法の条項を自在に改正して行こうすることは、裏口入学とも言うべき卑劣なやり方であると酷評している。

彼は、憲法改正の議会発議を一般の法律制定と同じ用件(議会の過半数)としている例は世界にないと言っている。
合衆国憲法でも、議会発議は上下両院それぞれ3分の2以上であり、全州の4分の3以上が賛成しないと修正できないことを指摘している。
日本国憲法より厳格な憲法改正要件が定められながらも、アメリカが日本国憲法制定以降の期間に6回も憲法を修正していることを示して、日本もこれを学ぶべきだと、小林節は言う。

小林節よ!
安倍首相に、その程度の知識すらもないとお前は思っているのか!
安倍首相は、お前の言うことは百も承知で、残念ながら、日本人が相手では、これ以外に憲法改正の道がないと苦渋の決断をしているのだ!

戦後の憲法改正論議を振り返って見ても、9条絶賛論者たちが、9条に宗教的情熱とも言うべき感情を見出していることに驚かされる。
彼らの議論からは、合理的な統治の議論が全然聞こえてこない。
この意味で、日本人は世界の中でも、類例を見出せない特殊な民族だ。

9条絶賛論者たちは、尖閣の危機的現状を承知しつつも、9条死守に宗教的情熱を傾けている。
現実に尖閣が奪われても、沖縄・奄美・対馬・壱岐・隠岐と次々に離島が奪われて行っても、彼らは9条死守を変えないだろう。

小林節よ!
この度し難い人種を相手にしなければならない安倍首相の心中を察してみよ!
96条改正が裏口入学であることは、お前なんぞに言われなくとも、安倍首相は百も承知だ。
それでも、日本をシナ・朝鮮による植民地化から守る為には、個人的評価を犠牲にしてでも、96条から憲法改正を果たさなければならないと決断された安倍首相は、アブラハム・リンカーンに匹敵する偉大な宰相だと私は評価する。

柏市議会議員 上橋 泉